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【弘美2章-1】 弘美入学試験 悪夢

 そこは、海に面した、荒涼とした岩場だった。その岩場に一本、大きな松の木が波風に強く揺れている。暗く澱んだ海では波が荒れ狂い、寄せては返す波の飛沫が、松の木の根元を侵食していた。その松の木に、一人の全裸の少女が、縄で両手を縛られ、枝の一つから吊るされていた。
 弘美である。
 その裸身は魅惑的で、この世のものとは思えないほど美しかった。膨らみかけの乳房が、形良く盛り上がり、その先端で薄桃色の乳首が清純そうに震えている。細身の身体はすらっと伸び、臀部は少女らしく豊かに膨らみ、少女の魅力を控えめに主張していた。そして、抜けるような白い肌が、月の光を反射し、きらきらと星屑のように揺れていた。
 松の枝から吊るされ、その美しい裸身を惜しげもなく曝されている白い生贄は、少女の清純さと、神秘的な神々しさを兼ね備えていた。月明かりに照らし出された弘美の裸身は、漆黒の髪との相まって、幻想的なまでに美しく、まるで羽衣を脱いだ天女のようだった。

 そのとき、海に異変が起こった。荒れた海が盛り上がったかと思うと、異形の生物が二体、姿を現したのだ。それらは、少なくとも地上に生息する、どのような生物でもなかった。
 徐々に海中から姿を現してくる、その上半身は、しいて言えば、人型と言えなくもなかったが、頭の部分には、二本の角が生え、口は大きく割り裂かれ、牙を剥きだしにしてiいた。そう、鬼と言われる、想像上の化け物にそっくりだった。その異形の体の全身は、うろこに覆われ、人であれば腕が付いている箇所からは、太く長い触手が生え、にょろにょろと不気味に蠢いていた。
 異形の生物の下半身はまさに人間ではなく、腰から下には、蛸のように無数の触手が生えていた。その多数の触手が蠢くことで、その異形の生物は這うように前進し、海から弘美に近づいていくのだった。
 二体の異形の生物は、徐々に岩場に近づき、ついに弘美の吊るされている松の木の近くに上陸した。そのままゆっくりと弘美に向かって進み、弘美の前面に一体が、そして背後に一体が、それぞれ3メートルほどの距離を置いて静止した。
 弘美はパッチリとした瞳を見開き、恐怖に震えながらも、その異形な生物から目を離すことができなかった。いかにその生物から逃れようとしても、全裸で木から吊り下げられている身では、まともに動くことすらできない。僅かに身を捻り、膝をからませ、太腿で乙女の秘部を少しでもかばうのみだった。
 そんな弘美を嘲笑うかのように、怪しく目を光らせた異形の生物たちは、その腕から生えた触手を鞭のようにしならせ、いっせいに弘美に向かって打ち下ろした。弘美の前面に位置した生物の最初の一撃が叩きつけられると、少女の右肩から膨らみかけの左乳房に向かって赤い筋が一本浮かび上がり、その衝撃で、弘美の乳房はひしゃげ、潰された。次の一撃は、少女の左肩から右の乳房に向かって叩き付けられ、弘美の身体の前面にX字の赤い蚯蚓腫れを盛り上がらせた。
 弘美は、触手による打撃の衝撃と激痛に、全身を震わせ、絶叫しようとした。が、大きく開き拡げられたその口からは、何の音も発せられることはなかった。
 異形の生物は、なおも弘美の乳房に触手の鞭を叩き付け続けた。触手の鞭は、少女の可憐な乳房だけではなく、ぬめ白く光る弘美の下腹部にも叩き付けられ、無残な鞭痕を少女の身体に刻み付けていった。
 さらに、弘美の背後に位置する生物も、負けじと触手を弘美の背中や形良く膨れている臀部に叩き付け、赤い蚯蚓を這わせていった。
 弘美は全身を襲う衝撃と激痛に、泣き叫び、絶叫をほとばしらせようとするが、どうしても少女の喉からは声が発せられることはなかった。
 幼い少女の全身を襲う激痛の中で、ふと弘美は気付いた。身体を襲い、肉を断つ触手の鞭の衝撃は間違いない。皮膚が裂け、鮮血が飛び散る熱い激痛も間違いない。それなのに、触手が身体に叩き付けられる時の音もないのだ。それどころか、波があれだけ打ち寄せているにもかかわらず、その音も聴こえない。そこはまぎれも無く無音の世界だった。
 しかし、音が無いことを訝しく感じたのも、ほんの一瞬だった。少女の身体を残酷に傷つけていく触手の鞭の威力は、そんな思いを吹き飛ばすのに十分だった。触手の鞭の一撃毎に、弘美の身体は酷く傷つき、乙女の秘部をかばう太腿からも力が抜けていった。
 前面の生物の触手が弘美の可憐な乳房の先端をふたつ同時に打ちのめした時、ついに、耐え切れず、弘美の両脚が僅かに開いた。
 その僅かな瞬間で十分だった。背後の異形の生物は、その瞬間に触手を伸ばし、弘美の股間を惨く打ち据えた。太い触手が電光のような速度で少女の菊蕾を打ちのめし、勢い余って少女の体の前面に回り、弘美の幼い秘裂を叩きのめした。
 凄まじい衝撃と苦痛だった。弘美の菊蕾と秘裂は一撃で裂け、鮮血を噴き上げた。その激痛に弘美は腰を跳ね上げ、無音の絶叫をほとばしらせ、泣き叫んだ。
 もう弘美に耐える力は残っていなかった。前面の生物が少女の乳房を叩きのめす度に、脚が開き、あらわになった股間を、背後の生物が容赦なく打ち据える。異形の生物たちの、触手の鞭の一振り一振り毎に、弘美は美しい裸身を飛び跳ねさせ、のけ反り、全身から脂汗を噴き出して、泣き喚いた。
 それでも、異形の生物たちには、一片の容赦も存在しなかった。異形の生物たちは、その触手の鞭を、恐ろしい力と正確さをもって振るい続け、幼い美少女の白い身体を傷つけていった。
 弘美の美しかった白い肌に、赤い鞭痕が次々に刻まれていく。もうすでに、全身傷の無い場所は無いほどだった。特に集中して触手の鞭を振るわれた、幼い乳房や、臀部は赤く大きく腫れ上がり、ところどころから鮮血が垂れ流れていた。
 あまりの激痛に、弘美はぐったりと頭を倒してうなだれ、松の枝に吊るされてゆらゆらと揺れていた。そこに、前面の異形の生物の触手が、弘美の両足首に巻きつき、一気に大きく左右に割り開いた。
 弘美の股間に、非情な衝撃が走った。ぐきっと股の関節が鳴る音が聞こえるようだった。股関節が外れたのではないかと思えるぐらいの激痛だった。少女のすらっと伸びた美脚は、ほぼ180度に近いまでに割り開かれていた。それでも異形の生物はその触手に力を加え続け、弘美の両脚は、さらにじりじりと割り開かれ、引き伸ばされていく。
 弘美の内股には筋が浮かび、太腿が細かく痙攣していた。このまま両脚を引き伸ばされていけば、股関節が破壊されるのは時間の問題だった。身体を股間で引き裂かれる激痛に、少女の顔は引き攣り、涙の浮かんだ目は大きく割り開かれ、口は大きく開かれ、舌が飛び出しそうになっていた。
 両脚を全開にされて、弘美の秘部は僅かに口を開き、鞭で傷つけられた傷から鮮血を流し、フルフルと痛々しそうに震えていた。
 その震える秘部の眺めに誘われるように、前面の異形の生物の新たな触手が音も無く伸び、少女の秘部に滑るように入り込んだ。そのまま弘美の膣腔深くもぐり込み、回転しながらうねるように動き、激しく乙女の秘部を蹂躙する。
 新たな衝撃に弘美の腰が跳ねた。股間を引き裂かれる苦痛はそのままに、少女にとって敏感な、膣の内部を陵辱される苦痛が加わったのだ。弘美にとっては地獄に等しい責め苦だった。しかし、それは始まりに過ぎなかった。
 弘美の膣内を激しく陵辱する触手と、少女の割れ目の合間を縫うように、さらに別の触手が少女の秘部に侵入した。増えた触手は、先に少女の秘部に侵入した触手と競うように、激しく動き、弘美の膣肉を責め立て、少女に恥辱と苦痛を与え続けた。
 触手の侵入は二本では終わらなかった。続けてもう一本、さらにもう一本の触手が弘美の秘部に侵入し、陵辱を開始した。少女の秘部に入り込んだ4本の触手は、それぞれ蛇のように激しく蠢いては、少女の膣壁を縦横無尽に打擲し、お互いに絡まり、太く凶暴な凶器となっては、激しく抽送し、膣内の柔肉を削り取っていった。
 白目を剥いて悶える弘美の股間からは、鮮血が一滴、一滴としたたり始めていた。それは弘美の苦痛と共に次第に量を増していった。少女にとって最も大事で、敏感な箇所が、乱暴に蹂躙され、惨く傷ついていく。
 弘美が、股間の激痛に悶え、激しく黒髪を振り乱して仰け反ったとき、今度は背後の異形の生物が触手を伸ばした。その触手が弘美の頭の上で一閃したかと思うと、弘美の両手を縛り上げ、枝から吊していた縄が切断された。前面の異形の生物の触手に、両脚を掴まれ、裂けるほどに割り開かれていた弘美の身体は、後ろ向きに回転し、大きく両脚を割り拡げられたまま、頭を下にした逆さ吊りになってしまっていた。
 急激な体位の変化に驚く間もなく、背後の異形の生物の新たな触手が伸ばされた。その触手は、弘美の逆さに揺れる右の乳房に叩き付けられ、そのまま弘美の可憐なふくらみの根元に巻き付いた。間髪をいれず、新たなもう一本の触手が少女の乳房に伸び、反対側の乳房にも巻き付いた。
 弘美の可憐な二つの膨らみに巻き付いた触手は、不気味に蠢きながら少女の胸に密着し、乳房の柔肉をギリギリと絞るように締め付けていった。
 弘美の可憐な乳房は、触手によって根元をくびられ、無残に歪み、たちまちの内に赤く変色し始めていた。テニスボールの球のように、いびつな形に変形させられた少女の乳房は、パンパン膨れ上がり、針で突けば破裂しそうだった。それでも異形の生物は満足せず、弘美の乳房に巻き付いた触手に加えられる力は徐々に増し、幼い少女の乳房は、ますますいびつにくびり上げられていった。
 弘美は乳房が引き千切られそうな激痛に、顔を左右に激しく振って身悶えた。弘美の乳房が惨い責め苦に痛めつけられている間にも、もう一体の異形の生物は少女の秘部を、容赦なく蹂躙し続けている。とても耐えられない苦痛だった。少女の身で最も敏感な乳房と秘部が、同時に傷つけられ、破壊されていくのだ。弘美の、触手の鞭で傷つきながらも、なお美しい裸身からは、脂汗が噴き出し、裂けそうなほど開かれた両脚の内股では、筋が浮かび、苦悶にプルプルと細かく痙攣していた。
 弘美は口を大きく開けて、絶叫を搾り出そうとする。しかし、どうしても声を出すことができず、喘ぐように舌を突き出し、ぶるぶると痙攣させるだけだった。
 その少女の口腔に、さらに別の複数の触手が突き入れられ、傍若無人に蹂躙し始めた。ある触手は、震える少女の舌に巻き付き、締め上げ、ある触手は、少女の喉奥に突き入り、弘美をえづかせ、呼吸を困難にし、苦しみ悶えさせた。
 さらに、異形の生物たちによる美少女への拷問はエスカレートし、残虐さを増していく。前面の異形の生物は、新たに二本の触手を伸ばすと、弘美の股間に向かって一直線に走らせ、少女の恥ずかしい菊蕾を責め嬲り始めた。一本の触手が、弘美の可憐に窄まり、激痛に震えている菊蕾に到達し、その先端で、少女の肛孔を確かめるように突っつくと、ゆっくりと菊蕾に侵入していった。そして、もう一本の触手は、先に少女の菊蕾に抉り込まれた触手と菊蕾の肉の間に、割り込むように強引に侵入を開始する。
 弘美の臀部が跳ね上がった。菊蕾に触手が無理やり侵入するおぞましさは、格別だった。ただでさえ、少女にとって菊蕾は、恥ずかしく、最も触れられたくない箇所である。そこに、異形の生物の触手が突き入れられるのだ。さらに、その触手の動きと感触は、ナメクジのようであり、蛇のようであり、考えられる限りで最も異様で気持ち悪いものだった。そのおぞましい触手が、二本、絡まりながら争うように、弘美の狭い菊蕾に潜り込み、激しく暴れ狂った。
 弘美の菊蕾に入り込んだ二本の触手は、お互いに絡み合い、前後左右に激しく蛇行しながら、少女の肛門を越え、直腸から大腸にまで突き進んでいく。その激しい動きに、弘美の腸壁は傷つき、鮮血を噴き出し、凄まじい苦痛を少女に与えていた。
 少女の秘部と菊蕾、双方に侵入した触手は、弘美の下半身で、相互に膣と腸腔との間の柔肉を押し潰し、揉みしごき、あるいは掻き削り、弘美に過酷な地獄の激痛を味あわせ続けた。
 そして、弘美の秘部を責め苛んでいた触手は、菊蕾を責め嬲る触手が直腸から、さらに少女の体奥へと突き進むのに呼応するかのごとく、弘美の秘肉を蹂躙する動きに、過激さを増していった。膣奥に突き入れた四本の触手が、膣の柔肉を突き刺し、やすりのように削り立て、残酷に傷つけていく。ついに、弘美の秘部を襲っている触手は、子宮口を突き破り、弘美の子袋を蹂躙し始めた。
 少女の命である子宮が、異形の生物の触手に汚され、蹂躙され、傷つけられていく。弘美の未熟な子宮に無法に侵入した触手は、膨らんだり萎んだり、伸びたり縮んだりしながら、少女の生命の源を打ち叩き、引き裂き、掻き削り、敏感な子宮を犯し、破壊していった。恐ろしいまでに残虐な拷問だった。地獄の責め苦でもこの拷苦よりはましなのではないか、弘美にそう思わせるに十分な、過酷で残酷な触手による性拷問だった。
 凄惨な責め苦に、泣き悶える弘美の下腹部は、胎内で蠢く触手で、異様な動きを示していた。触手のでたらめで激しい陵辱に合わせ、ぼこぼこと白い下腹部の肌が盛り上がっては、移動していく。波打つようにざわめいては、突然、白い肌が富士山のような突起状に隆起する。触手が肌を突き破って飛び出さないのが、いっそ不思議なくらいだった。少女の股間の、二つの秘穴からはドクドクと鮮血が流れ出し、岩場を赤く染めていった。
 突如、弘美の下腹部の蠢きが止み、弘美の脂汗にまみれ、ぬめ光る下腹部が膨らみ始めた。弘美の腸奥に侵入している触手の先から、怪しい液体が放出され始めたのだ。少女の白い下腹部は、見る見るうちに風船のように膨らんでいった。弘美はその内臓を襲う異様な感覚に、ビクンと腰を跳ね上げ、泣き悶えた。しかし、異形の生物の、不浄の液体は容赦なく弘美の腸腔に流れ込み、少女の内臓を過酷に拡張していく。パンパンに張り伸ばされた少女の白い皮膚の表面には青い静脈が浮かび、もう限界だといわんばかりに細かく震えているその腹が、なおも徐々に膨らみを増していく。
 弘美は、新たに襲い来た異様なほどの激痛に、全身を無数の触手に拘束され、ほとんど動かすこともできない、幼い裸身を痙攣させ、目を大きく見開いて落涙した。刻々と触手からは、怪しい液体が弘美の胎内に流れ込み、下腹部が破裂するのではないかという激痛は、一秒毎に増加していった。触手に弄ばれ、叫ぶことも、顔を振り立てることもできない少女は、脂汗の下から脂汗を噴き出させ、逆さ吊りの裸身を揉み絞って、地獄の激痛に耐えていた。
 内臓が破裂し、腰から下がバラバラになってしまうのではないか、と思われるような激痛に、弘美は白目を剥き、意識が薄れていくのを感じていた。
 その時、突然、胸に激痛が走り、薄れ行く意識が引き戻された。
 根元を異形の生物の触手に締め付けられ、テニスボールのように球形になった上、赤いのを通り越し、青黒く変色している可憐な弘美の右の乳房。その乳房の先端で震えている乳首の少し外側を、別の細い触手がからみつき、きつく締め上げることで、弘美の乳房は瓢箪のような形にくびれていた。そして、そのくびれから飛び出し、あまりの虐待に二倍近くに膨張し、赤黒く変色している乳首に、針のように尖った触手が突き刺さっていた。
 弘美は、敏感な乳首を刺し貫かれる激痛に、目を大きく見張って泣き悶えた。しかし、そんな弘美の、残された左の乳房にも、細い触手がからみつき、無残にくびれさせる。そして、先の尖った触手がそのくびれた乳房の先端に近づき、恐怖に目を見開いて震えている弘美の、くびられて変色している乳首をゆっくりと刺し貫いていった。
 弘美は、その凄まじい激痛にのけ反り、目を閉じて、絶叫を噴き上げようとするが、少女の口腔を占拠し、蹂躙している触手のため、それは果たせない。
 あきらめて瞼を開けた弘美の、涙に濡れた目に映ったのは、無残な形に変形し、先端から鮮血を流している少女の可憐な乳房を、さらに残酷に過酷に責め立てようと狙いを定め、ゆっくりと双の乳房に近づいてくる、針のように先端が尖った触手の大群だった。
 やめてえええーっ・・・・。
 心の中で絶叫する弘美の目の前で、無数の触手がいっせいに少女の無残な乳房に襲い掛かった。尖った触手が、上から下から、右から左から、あらゆる角度から少女の双つの膨らみを刺し貫いていく。まさにメッタ刺しだった。根元を締め付けられ、膨れ上がっている乳房である。触手が突き刺された箇所からは、鮮血が搾り出されるように噴き上がった。
 その乳房の先端で、すでに一本ずつの触手が突き刺さっている乳首も、ただですむ訳が無い。縦から横から、串刺しにされ、さらに、乳輪や乳首の先端から、少女の身体に垂直に、多数の触手が突き刺され、体の奥に突き進んでいく。幼い乳房の柔肉が引き裂かれ、未熟な乳腺が破壊されていった。
 弘美を襲った激烈な苦痛は凄まじかった。パチンと乳房が破裂してしまわないのが不思議だった。敏感な少女の乳房が引き千切られ、乳肉が細切れにされるような苛烈な責め苦に、弘美は、ただ悶え、泣き、のたうち回った。
 乳房だけではない。弘美の両足首を掴み、大きく割り拡げ、逆さに吊るし上げている触手は、なおも恐ろしい力で少女の両脚を左右に引っ張り続けている。弘美の股間は、関節が外れ、両脚を引き裂かれてしまうのではないかと思えるような苦痛に、ミシミシと凄惨な悲鳴を上げていた。
 また、弘美の菊蕾から侵入した触手は、激しく暴れては幼い腸壁を傷つけ、同時に、少女の腸腔に不浄の液体を放出し続け、弘美の下腹部を限界以上に膨張させて、地獄の苦痛を与え続けている。
 弘美の秘部の割れ目に侵入した触手は、柔らかな膣肉を掻き削りながら、子宮口を抉じ開けて、少女の未熟な子宮内にまで入り込んでいた。そして、傍若無人に暴れ狂っては、弘美の子宮を内部から引き裂き、掻き毟り、少女の身で最も重要で敏感な子宮を破壊される苦痛に、弘美を泣き狂わせ、腰を跳ね上げさせている。
 あまりの激痛に、泣き叫び、絶叫を噴き上げようとする少女の小さな口腔も、異形の生物たちの陵辱を免れてはいなかった。弘美の口から侵入した触手は、少女の咽喉を犯し、食道を通り抜け、胃にまで到達して暴虐を振るい、弘美を激しく苦悶させていた。
 そして、乳房である。弘美の可憐だった胸の膨らみは、触手に締め付けられ、根元と乳首の手前で縊られて、まるで瓢箪のように醜く変形し、血行を止められて赤黒く変色しているという、あまりにも無残な有様だった。その悲しく歪んだ少女の乳房を、針のように先端が尖った無数の触手がメッタ刺しにし、鮮血を噴き上げさせていた。
 触手に蹂躙され、グロテスクに膨張した弘美の腹部は、まるで肛門からストローを突っ込まれ、空気を吹き込まれて膨らんだカエルのようだった。少女の白い下腹部の皮膚は、今にも破裂しそうに張り切り、静脈を浮き出させて、細かく痙攣している。
 触手によるあまりに凄惨な拷問に、弘美の意識は朦朧とし、目の前は真っ暗になりかけていた。縄で縛られた両手の指は、非情な苦痛に、何も無い空間を掴もうとするかのように狂おしく折れ曲がり、小さく震えている。弘美の目は白目を剥き、触手に蹂躙された口の端からは、白い泡を噴いていた。
 誰の目にも、弘美の限界は明らかだった。
 しかし、それでも異形の生物たちは、幼い天女を責め嬲る行為を止めようとはしなかった。触手をさらに激しく動かして弘美を責め立て、抵抗する術を持たない可憐な少女を阿鼻叫喚の渦中で弄び続けていた。
 その、永遠に続くような地獄の光景にも、ついに最後の瞬間がやって来た。
 弘美の幼い裸身を、激しく陵辱し、破壊している触手たちが、唐突に、ぴたっとその動きをとめた。凄惨な地獄の光景に、一瞬の静寂が訪れたその直後、弘美を責め苛んでいる全ての触手から、太い棘が飛び出し、弘美を引き裂いていった。
1 4歳の少女の、乳房が、子宮が、膣が、菊蕾が、腸が、それだけではない、それこそ全身が、触手の棘に突き破られ、柔肉を引き千切られていった。ありとあらゆる箇所から鮮血を噴き出し、弘美は細かい肉片に変えられていった。
 今度こそ、弘美は絶叫した。引き裂かれ、細切れとなった喉から空気が裂けるような凄まじい悲鳴がほとばしったのだ。


 「うごがぎゃぎゃあああーっ・・・。」
 弘美は布団を跳ね上げ、がばっと勢いよく上半身を起した。
 焦点の合わない目でゆっくりとあたりを見渡す。徐々に焦点が合い、周りの様子が見えてきた。そこは、見慣れた聖ラフレシア女学院の学生寮にある、自分の部屋のベッドの上だった。
 窓のカーテンの隙間からは、細い光が差し込み、微かに小鳥の鳴く声も聞こえてくる。どうやら、朝のようだ。
 ゆっくりと頭をめぐらし、卓上の時計を見る。月曜日の朝6時だった。もうそろそろ起床し、着替えて授業に行く準備を始めなければならない時間だった。
 しかし、弘美はまだ動けなかった。
 ゆめ・・・だったのだろうか。
 あまりにリアルで生々しい、恐ろしい悪夢だった。
 異形の生物たちに、散々に嬲られ、陵辱され、拷問され、最後には全身を細切れにされたのだ。
 今でもその恥辱と苦痛を思い出すと、悪寒がしてくる。それほどリアルな悪夢だった。
 瞬間、ハッと我にかえり、思い出した。
 自分は、金曜日の夜、凄惨なお仕置きを受けたのではないのか。
 それは、これまでの二回のお仕置きに勝るとも劣らず、恥辱と苦痛に満ちた拷問だった。
 二人の悪魔のような嗜虐の男たちに、14歳の幼い裸身を弄ばれ、責め苛まれ、恥ずかしさと苦痛に泣き喚き、のた打ち回ったのだ。
 そして、姉とも慕う雪絵の残酷な拷問を見せ付けられた後、膨らみかけの乳房や、恥ずかしい秘部やお尻を、血塗れになるまで拷問された。あまりのおぞましく過酷な拷問に、ついには殺してくれと懇願したのだ。
 それでも赦されることはなく、最後には、泣き叫びながら、秘部と菊蕾、それに口腔を同時に犯され、蹂躙された。
 凄まじい陵辱だった。地獄のような拷問だった。
 気が付くと、弘美は、ベッドの上でガタガタと震えながら、涙を流していた。
 全身から脂汗が噴き出し、パジャマがぐっしょりと濡れていた。  

 いつまでも茫然自失していることは赦されない。弘美は、濡れてじっとりと肌に粘りつくようなパジャマを脱ぎ捨て、シャワーを浴びるために浴室に入っていった。
 聖ラフレシア女学院の学生寮は、寮としては破格と言って良いほど豪華であり、一人ひとりの個室に浴室まで備え付けられている。まさに上流階級の子女向けの学生寮といった趣である。
 弘美は、熱めのシャワーを浴び、身体を洗った。
 気分も少し落ち着いてきたところで、乳房をそして秘部のあたりを丹念に調べたが、特に異常はなかった。最も手酷く拷問された乳房の乳輪の外側に、よく見ると、うっすらと赤い筋が残っているような気がしたが、注視してやっと分かるくらいである。
 あのお仕置きも悪夢だったのだろうか。
 いや、そうではない。前二回のお仕置きでもそうだった。土曜の早朝、お仕置きが終了した時には、死んでしまうのではないかと思われたほどの傷が、月曜の朝、気が付くと、何もなかったかのように治癒していたのだ。
 シャワーを止め、バスタオルに身を包んで浴室を出た弘美は、机の上に置かれている学生手帳に気が付いた。
 弘美は、震える手で学生手帳を取り上げ、最後のページをゆっくりとめくった。
 「ひっ・・・、い、いやあああっ・・・。」
 弘美は悲鳴を上げると、崩れ落ちるようにしゃがみ込み、バスタオルがはだけ、全裸になっているのにも気付かず、激しく泣きじゃくり始めた。
 学生手帳の最後のページには、大河内と平山と名乗る、あの悪魔のようなお仕置き担当者が、惨く傷つき、全身から脂汗と鮮血を流している全裸の弘美を、二人がかりで陵辱している写真が貼り付けられていたのだ。大河内の猛根は弘美の口腔に突き入れられ、平山の猛根は弘美の菊蕾に突き入れられていた。平山の猛根が、弘美の菊蕾を張り裂けんばかりに拡張し、その猛根が菊蕾の柔肉を限界まで引き伸ばしている部分から、引き裂かれた鮮血が滴り落ちている様子までが、鮮明に写し出されていた。
 14歳の少女には、とても耐えられない、恥辱の写真だった。しかも、この写真を捨て去ることは、この学園に在籍する限り、赦されないことなのだ。
 そして、学園を去るには、辛く恥辱に満ちた学生生活を耐え抜き卒業するか、あるいは死ぬことしか、選択肢は与えられていなかった。

 何で、こんな学校に来ようと思ったんだろう。
 どうして、こんな学校にあこがれて、入学を決心してしまったんだろう。
 「お母さん・・・、お母さん・・・、助けて・・・。」
 弘美の号泣は止まることなく、肩を震わせて泣きじゃくり続けていた。

 あの時・・・、こんな学校を受験したりさえしなければ・・・。

 【弘美12歳、小学六年生の11月】
 紅葉がようやく見所を迎えた11月、その日は朝から曇っていた。雨が降りそうで降ってこない、そんな空模様の下、気温は低く、本原良美は、このシーズン初めてストーブに火を入れていた。
 ようやく温まってきたキッチンで、良美は朝食の用意を始めている。コンロでは、お湯を沸かしているやかんが、シュンシュンと音を立て始めていた。夫の彰典は、ソファに腰を掛け、テレビをつけたまま新聞を読んでいた。食卓では、長男で小学四年生の浩樹が椅子に座り、苦そうな顔でコーヒーを飲んでいる。家族の中で、小学六年生の長女だけがまだ起きてきていない。
 「おふぁよおー・・・、お母さん、私にもコーヒーをちょうだい。」
 そろそろ長女を起しに行かなくては、そう良美が思い出したころ、階段から眠そうな女の子の声が聞こえてきた。長女の弘美が目を覚まし、自分の部屋から下りてきたのだ。口に手を当て、あくびをしながら階段を下りてくる弘美は、白いスポーツブラに、白地に正面にお花のワンポイントが入ったパンティだけというあられもない姿だった。
 大学時代、ミスキャンパスに選ばれたこともある良美の血を受けて、整った顔立ちと、透き通るように白い肌、漆黒の黒髪は、数年後の美少女ぶりを予想させるに十分だった。第二次性徴を迎えたばかりの弘美の胸は、まだ膨らみ始めたばかりで、実のところ、友達に遅れたくないために、夏からスポーツブラを付け始めたものの、まだまだブラジャーが必要なほどではなかった。それでも、ふっくらと盛り上がった腰の辺りや、スラリと伸びた脚は、少女らしさを漂わせ始めており、少女趣味の男たちの情欲をそそるものがあった。
 しかし、当の弘美は、まだまだそんな知識も感覚もなく、今も、家族の前とはいえ、下着だけのあられもない姿で平気で歩いている。
 「おはよう、弘美。まったく、はしたない。さあ、早く着替えて、用意をしなさい。学校に遅刻するわよ。」
 「そうだよ、お姉ちゃん。起きるのが遅いんだよ。お寝坊さんなんだからあ。」
 「なによお、弟のくせに生意気言ってえ。なに、これえ、ミルクも入れずにコーヒー飲んでんの?お子ちゃまにはまだ早いんじゃない?そんな苦そうな顔するんなら、私が飲んであげるわよ。」
 「何するんだよ、僕のなんだから、返せよ。ああっ、飲んじゃだめえ。」
 ふざけて弟のカップを取り上げ、コーヒーを飲もうとする弘美に、浩樹が怒ってコーヒーカップを取り返そうとする。弘美はカップを弘樹から遠ざけ、あくまで弟をからかっている。
 「遊んでないで、さっさと着替えなさい。遅刻するわよ。」
 ふざけて弟をからかっている弘美に、良美が声を荒げた。
 弘美はあわててコーヒーカップを弟に返し、タンスから着替えを取り出すと、着替え始めた。
 「そうだぞ、弘美、今日は学校で三者面談があるんだろ。中学受験について先生と相談する大事な日なんだから、遅刻なんかするわけにはいかないぞ。」
 姉弟のじゃれる様子を、微笑を浮かべながら見ていた父親の彰典が、穏やかな声で話しかけた。彰典は小さな出版社に勤め、編集長をしている。決して裕福と言えるほどではないが、美しい妻と二人の子供に恵まれ、小さいながらもマイホームを持つことができている。ローンの返済に追われながらも、公平に見て、平凡だが悪くない人生だと、自分の生活に特に不満は持っていなかった。
 いつも穏やかで、声を荒げて怒ることのない父親と、優しいが怒らすと怖い美人の母親に、弘美も弟の浩樹も、甘えてときおり我がままを言いつつも、家族を愛し、特に大きな不満もなく生活していた。
 その時、テレビのニュースの場面が変わり、30代後半の、彫りの深い、玲瓏たる美女が演説している様子が映し出された。
 「・・・・・・、そういうわけで、日本が真に国際社会でリーダーシップを発揮していくためには、競争社会を恐れてはならないのです。・・・・・・、競争とは、忌避すべきものではありません。社会が発達し、優れた文化を享受していくために必須のものなのです。・・・・・・、競争に負けた人が可愛そうだという議論もありますが、優れた人物が、劣った人物と、同じ収入、同じ処遇を受けるは、真の公平ではなく、社会の発展もありえません。・・・・・・、・・・・・・、男女共同参画社会、これこそが文明国が目指す、理想です。国民は、性によって差別されるべきではありません、その能力によって区別されるべきなのです。適正な競争による、真に優れた国家の形成。それが我々政治家に課せられた使命なのです。」
 「ああっ、佐藤瑞希先生だ。かっこいい。美人で凛々しくて、絶対私も佐藤瑞希先生みたいになるんだ。」
 弘美は着替える手を止めて、目を輝かせながらテレビの中の人物に魅入った。
 佐藤瑞希は、若手の参議院議員で、今回の総選挙で、衆議院への鞍替えを図り、政権与党からの公認を取り付け、立候補していた。今のテレビ映像は、その選挙演説の一場面だった。
 彼女は、モデル並みの身長と、抜群のプロポーションを持ち、目元は少々きつめだが、顔立ちのはっきりした、誰もが一瞬目を奪われるような、極め付きの美貌の持ち主だった。
 佐藤瑞希は、東大文1を卒業した後、文部科学省に入り、32歳の時、史上最年少で本省の課長に登りつめた。辣腕家で知られ、論客として、他の官僚たちや政治家に恐れられている。34歳で与党から参議院議員に当選すると、過激なまでの競争奨励と、男女平等、女性の社会進出を唱え、一部の保守派や、高年齢層には煙たがられていたが、若年層、とりわけ若い女性には、絶大な人気を誇っていた。
 そして、その佐藤瑞希の母校が、聖ラフレシア女学院だったのだ。
 弘美も若い女の子の例に漏れず、熱狂的な佐藤瑞希のファンで、佐藤瑞希の姿がブラウン管に映ると、全てを忘れて張り付いてしまうのだった。
 「ようし、私も聖ラフレシア女学院に入って、東大に行き、将来は政治家になって、日本を変えるんだ。」
 「ううん・・・、父さんはちょっと佐藤代議士は苦手だなあ・・・、ちょっと主張が激しすぎるよ。もう少し社会の弱者に配慮した政策を展開して欲しいんだけどなあ・・・。」
 「何言ってるのよ、お父さん。お父さんは考えが古いんだから。そんな甘いことを言ってるから日本はだめになるの。これからは、競争を恐れず、優れた人がどんどん上に行けるような世の中に変えていかなければ、日本はどんどん他の国に追い越されてしまうのよ。」
 「分かった、分かった、そんなに怒るなよ。お父さんは、佐藤瑞希を批判しているんじゃなくて、もう少し弱い人のことも考えて欲しいとだな・・・。」
 佐藤瑞希を非難するようなことを言った父親に、なおも食って掛かろうとする弘美の耳に、良美の叱りつける声が聞こえてきた。
 「弘美、今、何時だと思っているの。弘樹はもう靴を履いているわよ。遅刻する気なの。」
 「ああっ、もうこんな時間だ。やばいいーっ、お母さん、私、朝ごはんいらない。いってきまーす。」
 あわてて服を着た弘美は、朝ごはんも食べず、急いでランドセルを背負い、靴を履いて玄関を出て行った。
 「もう、いつまでたっても子供なんだから。仕方ないわねえ。あなた、私も10時には小学校に出かけますから、あなたも遅刻しないように会社に行って下さいよ。」
 「分かった、分かった。じゃあ、先生にはくれぐれも弘美の進路についてよく相談してきてくれ、頼んだよ。」


 弘美は、あわてて自宅を出、急いで小学校に向かった。走ったおかげで、どうやら間に合いそうだ。 
 校門が見えるところまできた時、前に見知った二人連れの女の子が、並んで歩いているのが見えた。 弘美はいたずら心を起し、なるべく気付かれないように二人の背後に近づくと、肩を叩き、大きな声で呼びかけた。
 「二人とも、おっはよーっ。」
 いきなり背後から肩を叩かれ、大声で呼びかけられた二人の女の子は、ビクッとし、驚いた顔で後ろを振り返った。そして、弘美を発見すると、一瞬笑顔を浮かべてから、取ってつけたように膨れっ面を見せ、怒ったように返事をした。
 「おはようっ、もうっ・・・、弘美ったら、いつもいたずらばっかりなんだからあ。」
 「ようするにガキなのよ。弘美いっ、ママのおっぱいはもう卒業できたのお?」
 「言ったなあ、今に見てろお・・・。」
 弘美に声を掛けられた女の子は、弘美のクラスメートの真鍋未希と武田久美子の二人だった。この二人と、もう一人、そして、弘美の四人が、弘美の最も仲の良い友達で、いつも一緒に行動している間柄だった。
 「ところで、裕ちゃんは?もう教室に行っちゃっているのかな?」
 「さあ、まだ今日は見てないけど、そうなんじゃない。」
 三人連れ立って校舎に入ろうとしたとき、後ろから上品で落ち着いた声が聞こえてきた。
 「みなさん、おはよう。」
 振り向いた三人の目の先に、白いワンピースを着た、美少女が立っていた。
 裕ちゃんこと、原田裕子だった。
 裕子は、弘美の仲良しグループの最後の一人で、おしとやかなお嬢様、という表現が最も似合う美少女だった。実際、裕子は、母一人娘一人の母子家庭に育っていたが、その母は西川流日本舞踊の師範で、踊りを教えて生計を立てている。裕子も、幼いころからその母に踊りを習っていたからか、物腰は見事なまでに優雅で、いつも流れるような動きを見せていた。
 また、日舞の師範という職業のせいか、父親がいないからという謗りを受けないようにという母心のせいか、裕子の母親は躾に厳しく、そのため、裕子の言葉使いは上品で、他の三人と話していると、少し違和感があるくらいだった。
 そして、その容貌も、お嬢様という表現に恥じない、正真正銘の美少女だった。鼻は形よくすうーっと通っていて、少し小さめだが、パッチリとしたつぶらな瞳に小さな唇、それらがバランスよく整った顔立ちに、白い肌と胸の辺りまである黒髪は、どこに行っても、人目を惹き付けて止まなかった。
 この美少女四人組は、小学校内はおろか、校外にも知られていて、弘美らが連れ立って歩いていると、ほとんどの男性が一瞬振り返って見つめるほどだった。街を歩いていて、タレントのスカウトに声を掛けられたことも、一度や二度ではない。しかし、四人の中でも、弘美と裕子の美貌は際立っていた。真鍋未希と、武田久美子も、十分、水準以上に美しい少女たちなのだが、弘美と裕子と比べると、その差は歴然としていた。
 「おはよう、裕ちゃん。」
 「おはよう、もう先に教室にいってるもんだと思っていたわ。」
 「おはよう、裕ちゃん、今日はいつもよりちょっと遅いんじゃない?」
 「そうでもありませんわ、まだホームルームには少し余裕がありましてよ。」
 四人の美少女たちは、靴を履き替えると、そろって教室までの階段を上り始める。
 「ねえ、今日は三者面談じゃない。裕子も、未希も、久美子も、一緒に聖ラフレシア女学院を受けてくれるでしょ?」
 「相変わらずねえ、そんなにラフレシアが良いの?」
 「そりゃあ、授業料はタダだし、卒業した人で素敵な人は多いけど、高校を卒業するまで6年間も家には帰れないのよ。」
 「そうそう、それに、そもそも競争率もすっごい高いんだから。絶対無理よ。」
 「そうねえ、願書を出すだけは出しても良いですけど、やっぱり実際には厳しいのではないですか?」
 「そんなことないわよう。最初からあきらめちゃ、何もかなわないわよ。ねえ、願書を出すだけでも出そうよう。」
 「しかたありませんわね。良いですよ。出すだけなら付き合いますわ。」
 「やった、だから裕ちゃんって好きよ。他のみんなは?」
 「もう、本当にしかたないわね、出すだけなら付き合ったげるわよ。」
 「私も付き合ったげるわよ。その代わり、今度、あの店の三段重ねのアイスおごってよね。」
 「なによう、そんなの関係ないじゃない。ずるいわよお。」


 弘美の担任は40代後半の、少し小太りの女性教師だった。 
 今、教室で教壇を背にして担任教師が座り、それに対面する形で、弘美と母の良美が座っていた。三者面談が行われているのだ。
 「弘美ちゃん、弘美ちゃんは、聖ラフレシア女学院を受験するのね。それは非常に良いと思うわよ。けれど、他の私立も願書を出してみたらどう?」
 「いやです。私は、絶対、聖ラフレシア女学院に行くんです。」
 「気持ちは分かるけど、聖ラフレシア女学院は、そう簡単に入れるところじゃないのよ。分かっているとは思うけど・・・。悪いことは言わないから、他の私立も出しておきなさいよ。」
 「いいです、聖ラフレシア女学院に落ちたら、公立に行きます。」
 「お母様、弘美ちゃんはああ言っていますけれど、いかがですか?私としては、弘美ちゃんの学力なら、他の私立も受けた方が良いんじゃないかと思うんですが?」
 「先生、すみません、頑固な子でして。ですが、私は、できれば娘の意思を尊重してやりたいと思っております。もし、だめで、公立中に行くなら行くで、それも良いかな、と思っております。」
 「そうですか、お母様までそう言われるのでしたら、仕方がありません。私立は聖ラフレシア女学院、一本にいたしましょう。まあ、最近は教育委員会も、公立中の学力復権に力を入れているようですので、それも悪くはないかもしれませんね。」
 「やったー、ありがとうございます、先生。」
 「これ、はしたない。では、先生、そういうことで、よろしくお願いいたします。」
 「分かりました、弘美ちゃん、難しいとは思うけど頑張ってね・・・。」

 実は、弘美の学力は、優秀の一言に尽きる。おそらく、友人である裕子とともに、学年で1,2位を争うくらいではなかろうか。それなのに、担任の教師が、聖ラフレシア女学院に入学するのは難しい、というのには訳があった。なんと言っても、競争率が桁外れに高いのだ。
 例年、最初の願書提出の段階で、その出願数は、3万人を下回ることはないと言われている。近年、日本の1年間の出生数は、およそ120万人である。その半分が女子だとして、60万人の受験資格者がいることになる。つまり、弘美と同い年の女の子のうち、日本全国で、20人に一人が、聖ラフレシア女学院を受験すると言うことなのだ。
 また、実際に合格して入学できるのは、一学年24人と決まっているため、単純に計算しても、その競争率は1,000倍以上にもなる。まさに、古代中国の科挙にも匹敵するほど熾烈な受験競争なのだ。
 聖ラフレシア女学院の人気が、ここまで高いことには、いくつかの理由がある。
 一つ目には、なんと言っても、超難関大学への進学率が100%であるということだ。一昔前と違って、超難関大学を卒業すれば、その後の人生が安泰だった時代は終わったとはいえ、子供が超難関大学へ進学することを喜ばない親はまずいない。
 二つ目には、佐藤瑞希を始め、聖ラフレシア女学院を卒業した女性で、実社会で衆目を驚かせるような活躍をしている人材が多いということだ。佐藤瑞希ほどではないにしても、東大を出て官僚となり、出世している女学院OBは数多い。また、大企業でも、女性で出世している希有な人物となれば、その半数以上は聖ラフレシア女学院のOBだった。
 彼女らに共通するのは、その異常なまでの競争心だ。官僚社会でも、企業社会でも、出世しようと思えば、当然熾烈な競争に勝ち抜かなければならない。特に、まだまだ男性優位の思想から抜け切れていない日本社会で、女性が出世しようと思えば、並大抵の努力では叶わないのだ。
 しかし、聖ラフレシア女学院を卒業した女性達の努力と競争心は、社会の荒波で揉まれてきた男性達を鼻白ませるほどのものだった。彼女らは皆、自分が努力するのはもちろんのこと、隙あらば競争相手を平気で蹴落とし、葬り去ることに躊躇することはなかった。
 また、聖ラフレシア女学院OBの女性達は、例外なくずば抜けた美貌とプロポーションを持っており、必要とあらば、その女自身を利用することもためらわなかった。美しい女性と見れば、すぐに鼻の下を伸ばし、その肉体を貪ることのみに関心を抱くような、政財界の立役者の二代目、三代目のボンボン連中は、彼女らに手もなく籠絡され、その肉体と引き替えに、便宜を図るだけの存在に成り下がっていくのだった。
 三つ目には、聖ラフレシア女学院のスポンサーには、政財界の大物が数多く名を連ねていることだ。彼らは、女性の教育環境の整備や、女性の社会における地位向上、男女共同参画社会の奨励、などを大義名分として、莫大な財政的支援を行っており、女学院は、それ以外にも、役所の許認可や、人材的支援など、有形無形、様々な便宜が図られていた。
 その一つとして、私立であり、これだけの知名度を誇る学園でありながら、受験料はおろか、入学金や授業料まで、一切が無料であり、さらには、女性との生活費まで支給されるといった念の入れようなのだ。
 以上のような理由から、聖ラフレシア女学院は、日本全国の小学生女子児童と、彼女らを子供に持つ親たちから、圧倒的な支持を受けており、その受験は、前述のような、1,000倍を超えるという、熾烈な競争率となるのだった。
 もちろん、その受験において、学力以外に、いや、学力以上に、受験者の容姿や、プロポーションが重視されているなどということは、知られることはなかった。
 私立中学の、多くの受験では、1月後半に願書を提出し、2月の初めに試験を行い、合否を決定する、というスケジュールが一般的である。しかし、聖ラフレシア女学院においては、その競争率もさることながら、容姿や体型、性格などを慎重に吟味して選抜するため、三回もの試験が実施されている。
 その第1回の願書提出は、11月の下旬だった。1回目の試験は書類審査であり、小学校の通信簿と、推薦書、それに、本人の顔写真を基に選考が行われるということだった。この試験で、3万人を超える受験者が、約1,000人にまで絞られるのだ。
 弘美は、三者面談の数日後、三人の友人と一緒に、念入りにおしゃれをし、身なりを整えて写真を撮り、他の書類を添えて願書を郵送した。

 2週間後、そわそわしながら待ち構えていた弘美の元に、学園事務局から一通の封筒が配達された。弘美は、封を開けるのももどかしげに、中に同封されていた書類を取り出した。そこには、大きな赤い文字で「合格」と印刷されていた。
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